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武雄市議会議員( 前議長) 牟田勝浩のつれづれなるままに・被災された方に心よりお見舞い申し上げます

武雄市民病院

市民病院についてですが新聞紙上でも話題になってますし

市民の方からも

「市民病院って
どがんないよーと?
病院なくなると?」
  
 とよく聞かれます。

病院自体はなくなりません、

武雄市民病院_a0074633_19464871.jpg


運営のやり方を再考しようとしているだけです。

(変更ではありません再考です)

市民の医療福祉の維持・向上はどうすれば良いのか?

以前、国立療養所から市営に移行する当時には牟田は議会で反対しました。

理由は将来の財政的な観点と役所経営の融通不足の懸念、

設立当初は良いかもしれないが後年の経営不振での医療福祉の低下の心配、

そして民間活用の観点でです。

で、現在の市民病院の事ですが、

ご存知のように、救急搬送の受け入れを休止しました。

つまり、

救急車は受け入れられない ということです。

理由としては、医師の確保が出来ないと言う事です。

平成16年には16名いた医師が平成19年は12名に減少。

そして20年度は9名になってしまい 、

さらに新聞にも載ってましたが後2名が退職の意思を示されてます。

救急医療は365日24時間の勤務体制となります。

運び込まれる患者の状態によって外科・循環器・消化器・呼吸器など

各分野の医師が待機勤務してなくてはなりません。

これまで12名に医師が減少しても院長を初め

医師・看護士の皆さんは目いっぱい努力されてきたと聞き及んでます


しかしそれ以上の医師の減少には救急体制が維持できない。

お医者さんだって超人ではないのですから。

つまり休止せざる終えない。

これは武雄市民の医療福祉の低下となります。

現在1年間で約700件の救急車の受け入れを行ってきましたが、

それが市外の病院に搬送と言うことになります。

新聞やニュースでは救急患者のたらい回しをよく目にします。

市外の病院で年間700件もの受け入れを常時してもらえるのか、

他市の病院がその体制ができているのか非常に不安になります。

市民が急病で1分1秒を争うときに、受け入れている病院がすぐに見つけられるのか・・・・

私自身、昨年救急車に初めて同乗しました。

いつもの病院までの道のりが、長くもどかしく感じました。
(実際には通常の半分くらいで着いた)

市民病院は元来、

急性期病院
(緊急もしくは重症な患者を中心に、入院および手術等、高度で専門的な医療を24時間体制で行う病院のことです。)です。

この役割を果たすのが難しくなってきたら運営のやり方を再考しなくてはなりません。

もちろん数年前から経営に関して危機感を抱き

執行部は経営に関する改革の方向性を模索しており

コンサルタント等に経営調査をしてもらってます。

では何故急に病院問題がクローズアップされてきたのか?
それは記憶に新しい夕張市の財政破綻を発端に

国が地方自治体の財政指標を一般会計に限らず、

特別会計も組み入れるようになってからです。

医療や福祉は財政論だけでは語れませんが

発端となったことは事実です。

特別会計とは自治体が経営している企業会計のこと。

武雄市では病院水道・競輪・下水・農排水等の事業です。

市民病院事業、実は国立武雄療養所から市民病院への

移管の際に5年間は経営赤字の半分を見るというのがありました。

その5年を過ぎて援助がなくなり

経営課題として

①H⒙年度決算では7600万の赤字。

②累積欠損金  H⒙年度末で 6億9000万

この①②に関しては決算上は赤字になるが

減価償却等の現金支出の伴わない項目を外せば

H18年度末で2億円の現金繰越があることから

今すぐ経営に行き詰っている状況ではありませんが、

最新医療機器等の設備投資は非常に厳しい状況です

昨年度は医師看護師等スタッフのがんばりで現金赤字は出ませんでした。

③医師の確保

現在は佐賀医大より医師を派遣してもらってます。

これが今月から大幅に減るということになります。

医大も最大限の努力をしていただいているそうですが

医大自体も医師不足はいかんともしがたいそうです。

また、昨年は看護師の応募がゼロと言う事も不安要因です。

経営形態の検討に当たっては

「医療サービスの質」
「経営」
この2点だと思いますが

どちらを優先するかは、当然

「医療サービスの質」 と牟田は考えます。

市民の皆様にとって十分な医療の質が確保されると言うのが

市民病院の評価の基準です。

ただし

「診療内容の維持・向上」が大原則!

医療スタッフの確保と最新機器を充実し

市民の緊急の場合の備えが出来てなくてはなりません。

医師不足を含め経営改善に努力した結果、

これ以上は現行の維持も難しいと言うのであれば、

民間病院の力を借りる事も検討していかなくてはなりません。

市民の皆様の医療福祉の低下があってはならないと考えます。
 
議会はどのように対応しているのか?

昨年12月議会で

「市民病院調査特別委員会」を発足させました

これまで何回もこの委員会が開催され現状調査と経営形態を中心に

検討がなされています。しかし医師確保は病院経営の根幹であり、

委員会としては検討する範囲を超えているとして、

救急医療体制・地域医療のあり方

・医師減少に伴う看護師等の医療スタッフの確保の3点について

方針を議会に示すように求めております。

方針が出ましたら議会も医療空白を1日でも短縮できるように

最大限の努力をしたいと思います。又後日に結果ご報告したいと思います
by maikokoti | 2008-04-01 19:03 | 議会 政治関係
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武雄市議会前議長 現在IT推進特別委員会委員長

by maikokoti
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